主演:蓮佛美沙子×出演:伊藤万理華×監督:有働佳史がけっぷちの女優と若手ディレクター、
再起をかける2人が見つけた
“自分の居場所”
CMディレクターであり、「働かざる者たち」「おしゃれの答えがわからない」「面白南極料理人」「賭けからはじまるサヨナラの恋」など数々のドラマ作品の脚本・監督を手がけてきた有働佳史が、生まれ育った熊本・荒尾を舞台に長編映画初監督に挑んだヒューマンコメディ『女優は泣かない』。
スキャンダルで女優の仕事を失った梨枝は、ドラマ部志望の若手ディレクター・咲と共に“女優が生まれ故郷の熊本で素顔を見せる” 密着ドキュメンタリー撮影に渋々挑むことに。互いに衝突しながらも、女優復帰と希望部署への異動をかけて再起を図ろうとするが……。
主演は、『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』『あちらにいる鬼』『スイート・マイホーム』と出演作が相次ぐ蓮佛美沙子。共演に、『サマーフィルムにのって』「お耳に合いましたら。」「旅するサンドイッチ」「宝飾時計」など映画やドラマ、舞台と幅広く活躍する伊藤万理華、2024年のNHK連続テレビ小説「虎に翼」、映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の公開も控える上川周作。そのほか、三倉茉奈、吉田仁人、青木ラブ、幸田尚子、福山翔大、緋田康人、浜野謙太、宮崎美子、升毅ほか個性豊かな俳優陣が顔をそろえた。そして、主題歌は在日ファンクの「注意 feat. 橋本絵莉子」に決定。本作のためにVo.浜野謙太と元チャットモンチーの橋本絵莉子のデュエット曲として新録された。
有働監督が、長編映画初監督作の舞台に選んだのは、生まれ育った熊本・荒尾市。脚本完成に2年近くを費やし、2021年8月に一度クランクインするも、コロナ禍の影響で、2日目にして撮影中断。その後、1年3ヶ月を経て、2022年10月末に再クランクイン。企画立案から、完成まで6年。まさに有働の「地元で映画を撮る」という執念が生み出した渾身の一作だ。
がけっぷちの女性2人が、家族の問題や才能の限界などの厳しい現実に直面しながらも、“プロの仕事”をまっとうしようと奮闘し、やがて自分を認めてくれる場所を再発見する姿は、観る人をあたたかく穏やかな気持ちで包んでくれる。
スキャンダルで女優の仕事を失い、10年ぶりに故郷の熊本に帰ってきた梨枝(蓮佛美沙子)。彼女は、ドラマ部志望の若手ディレクター・咲(伊藤万理華)と共に“女優が生まれ故郷の熊本で素顔を見せる”密着ドキュメンタリー撮影に渋々挑むことに。女優復帰と希望部署への異動をかけて、それぞれ再起を図ろうとする2人だが、全くソリの合わない2人はたびたび衝突し、撮影は前途多難。
そして、なるべくこっそりと撮影をしたい梨枝の気持ちとは裏腹に、次々と現れる知人たち。やがて小さな町で噂が広まり、撮影のことを内緒で帰郷した梨枝の存在が家族の耳に入ってしまう。かつて、父・康夫(升毅)と大喧嘩の末、町を飛び出した梨枝。その父は今、がんに冒されていた。父の病状を知りながら、父を避けていた梨枝に怒り心頭の家族。果たして、ドキュメンタリー撮影の行方は?そして、梨枝と康夫の確執は……。
蓮佛美沙子 | 園田梨枝
Renbutsu Misako
1991年生まれ、鳥取県出身。映画『犬神家の一族』(06/市川崑監督)でデビュー。『バッテリー』(07/滝田洋二郎監督)でヒロインを演じ、『転校生 -さよならあなた- 』(07/大林宣彦監督)で初主演を務め、キネマ旬報ベスト・テンと高崎映画祭で新人女優賞を受賞。主な出演作に、『RIVER』(12/廣木隆一監督)、『白ゆき姫殺人事件』(14/中村義洋監督)、『記憶屋 あなたを忘れない』(20/平川雄一朗監督)、『天外者』(20/田中光敏監督)、実写版『鋼の錬金術師 』(17・22/曽利文彦監督)、『スイート・マイホーム』(23/齊藤工監督)など。
伊藤万理華 | 瀬野咲
Ito Marika
1996年生まれ、大阪府出身。2011年~17年、乃木坂46一期生メンバーとして活動。現在は俳優としてドラマ・映画・舞台に出演する一方、PARCO展「伊藤万理華の脳内博覧会」(17)、「HOMESICK」(20)、「MARIKA ITO LIKE A EXHIBITION LIKEA」(22)を開催するなど、クリエイターとしての才能を発揮。主な出演作品に舞台「宝飾時計」、2021年に地上波連続ドラマ初主演を務めた「お耳に合いましたら。」(TX)、「日常の絶景」(TX)、映画『そばかす』(22/玉田真也監督)、映画『もっと超越した所へ。』(22/山岸聖太監督)など。初主演映画『サマーフィルムにのって』(21/松本壮史監督)ではTAMA映画賞にて最優秀新進女優賞を受賞、第31回日本映画批評家大賞にて新人女優賞を受賞。
上川周作 | 猿渡拓郎
Kamikawa Shusaku
1993年生まれ、大分県出身。京都芸術大学在学中に、映画『正しく生きる』、『赤い玉、』に出演。卒業後、「妻と飛んだ特攻兵」でドラマデビューを果たす。近年の主な出演作品に、映画『止められるか、俺たちを』(18/白石和彌監督)、『劇場』(20/行定勲監督)、『CHAIN/チェイン』(21/ 福岡芳穂監督)、NHK連続テレビ小説「まんぷく」、ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」第7シーズン(EX)など。アニメ「大家さんと僕」では主役の僕(矢部太郎)の声を担当。2024年のNHK連続テレビ小説「虎に翼」、映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(成田洋一監督)の公開も控える。
三倉茉奈 | 飯塚真希
Mikura Mana
1986年生まれ、大阪府出身。1996年、NHK連続テレビ小説「ふたりっ子」で双子の妹・佳奈と一緒にデビューし、マナカナの愛称で人気を集める。ドラマ、舞台、バラエティー、CMなどで活躍するほか、三倉茉奈、佳奈YouTubeチャンネル「マナカナんち」更新中。「花盛り四人姉妹~吉野まほろば物語~」が2024年3月に上演予定。
吉⽥仁⼈ | 園田勇治
Yoshida Jinto
1999年生まれ、鹿児島県出身。ボーカルダンスユニット・M!LKのメンバー。近年の主な出演作品に、映画『シグナル100 』(20/竹葉リサ監督)、TV「モトカレ←リトライ」(22)、「あなたはだんだん欲しくなる」(22)、「覆面D」(22)、「とりあえずカンパイしませんか?」(23)など。
青木ラブ | 内田仁美
Aoki Love
1983年生まれ、岐阜県出身。近年の主な出演作品に、映画『タイトル、拒絶』(20/山田佳奈監督) 、YouTube日本生命チャンネル「心配性の母ちゃん」(22)、TV「働かざる者たち」(20)、「スカッとジャパン」(21)、舞台「呼吸」(22/西条みつとし演出)、「快物」(19/倉本朋幸演出)ほか。秦建日子主宰演劇ワークショップTAKE1 出身。
幸⽥尚⼦ | 園田枝美子
Kouda Naoko
1979年生まれ、福岡県出身。近年の主な出演作品に、映画『東京ランドマーク』(23/林知亜季監督)、TV「そだてれび-のぞく-」(23)、「妖怪シェアハウス」(20)、舞台 博多座「羽世保スウィングボーイズ」(22/G2演出)、「富美男と夕莉子」(22/末満健一演出)など。
福⼭翔⼤ | 橋本
Fukuyama Shodai
1994年生まれ、福岡県出身。ドラマ「みんな!エスパーだよ!」(13)で俳優デビュー。近年の主な出演作品に、映画『JK☆ROCK 』(19/六車俊治監督 ※主演)、『ブレイブ ―群青戦記―』(21/本広克行監督)、『ALIVEHOON アライブフーン』(22/下山天監督)、ドラマ「恋はDeepに」(21)、「明日、私は誰かのカノジョ」(22)など。
緋⽥康⼈ | 猪本則男
Hida Yasuhito
1964年生まれ、東京都出身。近年の主な出演作品に、映画『呪怨 -ザ・ファイナル-』(15/落合正幸監督)、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(17/河合勇人監督)、TV「半沢直樹」(13)、「面白南極料理人」(19)、「テッパチ!」(22)、ラジオドラマ「半沢直樹 敗れし者の物語」(20)など。
浜野謙太 | 田所公平
Hamano Kenta
1981年生まれ、神奈川県出身。バンド「在日ファンク」のボーカル兼リーダー。2011年、『婚前特急』(前田弘二監督)で第33回ヨコハマ映画祭・最優秀新人賞を受賞。近年の主な出演作品に、『658km、陽子の旅』(23/熊切和嘉監督)、『雑魚どもよ、大志を抱け!』(23/足立紳監督)など。『アナログ』(タカハタ秀太監督)が10月6日公開。
宮崎美⼦ | 女将
Miyazaki Yoshiko
1958年生まれ、熊本県出身。熊本大学在学中の1980年、TV「元気です!」で女優デビュー。2000年、映画『雨あがる』で第24 回日本アカデミー賞優秀主演女優賞ほかを受賞。近年の主な出演作品に、映画『孤狼の血 LEVEL2 』(21/白石和彌監督)、『シェアの法則』(23/久万真路監督)、TV「シッコウ!!~犬と私と執行官~」(23)など。
升毅 | 園田康夫
Masu Takeshi
1955年生まれ、東京都出身。初舞台は76年「ロンググッドバイ」。91年に劇団「MOTHER」を結成、座長を務めた。主な出演作品に、映画『八重子のハミング』(16/佐々部清監督 ※主演)、『嘘八百 なにわ夢の陣』(23/武正晴監督)など。現在、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」に出演中。主演映画『美晴に傘を』が2024年公開予定。
原作・脚本・監督 | 有働佳史
Udo Yoshifumi
CMプランナー/ディレクター/シナリオライター。1984年10月熊本県生まれ。荒尾市育ち。玉名高校出身。2006年 大学在学中、シナリオコンクール「フジテレビヤングシナリオ大賞」最終選考入選。その後、一時シナリオライターとして活動。2007年3月 早稲田大学社会科学部卒業。同年4月よりCM制作会社「仲畑広告映像所(現ドラゴン東京)」入社。2012年11月よりフリーに。CMの企画・演出の傍ら、2013年頃からTVドラマやアニメの企画・脚本・監督としても活動をはじめる。2014年 NHKの企画バトル番組「青山ワンセグ開発」にて企画・脚本・監督を担当したショートドラマ「私の部下は50歳」が当時の番組史上最高得票数を獲得し優勝。全10話のレギュラー放送権を獲得。2015年 NHK Eテレ ミュージカルコメディドラマ「逆に聞こう!なぜ唄わない?」企画・脚本・監督。2016年 NHK BSプレミアム「わたしのウチには、なんにもない。」にて連ドラ初総合監督。2017年2月 渋谷 東京カルチャーカルチャーにて自身初の舞台「結婚なんて、クソくらえっ!」を企画・脚本・演出。同年8月 銀座博品館劇場にて舞台「何はともあれ、聴いてください!」脚本・演出。2018年 テレビ大阪/BSテレ東系 連続ドラマ「面白南極料理人」(主演:浜野謙太)脚本・チーフ監督、2019年5月 「面白南極料理人」が第56回ギャラクシー賞奨励賞受賞。同年6月 Ojisan+プロジェクト公演 舞台「女女女女嘘女女女女」@中目黒キンケロ・シアター 企画・脚本。2020年6月「デジタル本多劇場~近づきたくても近づけない人々の悲喜交々」@本多劇場/LINE LIVE生配信 企画・脚本・総合演出。同年8月テレビ東京 連続ドラマ「働かざる者たち」(主演:濱田岳)脚本・監督。2021年2月 日本テレビ 連続ドラマ「おしゃれの答えがわからない」(主演:生見愛瑠)原作・脚本・監督。
主題歌 | 在日ファンク
「注意 feat.橋本絵莉子」
新しい時代のディープファンクバンド、在日ファンク。高祖ジェイムズ・ブラウンから流れを汲むファンクを日本に在りながら(在日)再認識しようと、音、思想、外観あらゆる面から試みるその様は目を覆うものがある。しかし、それこそがまさにファンクだということに彼らはまだ気付いていない。
今回楽曲提供された「注意」は、本作のためにVo.浜野謙太と元チャットモンチーの橋本絵莉子のデュエット曲として新録された楽曲。
※上映時間および詳細は、各劇場にお問い合わせください。
劇場情報は随時更新いたします。
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「こんなに面白い作品のオファーをもらえるなんて、なんて幸運なんだろう」。脚本を読み終わった瞬間にそう思い、「絶対にやりたい」とマネージャーさんに興奮しながら連絡した時のことを、今でもよく覚えています。
本当に、宝物のような日々でした。映画の神様に祝福されているような、たくさんの奇跡と出会いました。
この映画がたくさんの人に届きますように。そして、タイトルの意味を、梨枝のあと一歩の覚悟を、受け取ってもらえますように。心から願っています。
蓮佛美沙子_梨枝役
咲として、蓮佛さん演じる梨枝を追い続けた日々でした。
熊本の広大な景色を背に、どうしようもないめちゃくちゃな、ほぼ喧嘩の掛け合いがずっと楽しかったです。
慣れないカメラの重さで常に腕が筋肉痛でしたが、撮影中はそれも忘れるくらい夢中になって撮り続けていました。
カメラ越しで見た梨枝の強さと弱さ、凛としたあの横顔がずっと頭から離れません。美しかったです。
伊藤万理華_咲役
地元のタクシー運転手で蓮佛さん演じる園田梨枝の同級生·猿渡拓郎(さるたく)役を演じました。
さるたくは少しお節介な所がありますが人懐っこくて純粋で明るくて。
撮影が終わった今でもさるたくと友達になりたいな、と思うくらい親しみを感じていました。
現場は熱量がとても高く、みんな一丸となって撮影することができました。
沢山のみなさまに、スクリーンでご覧いただけたら嬉しいです!
上川周作_拓郎役
元々、地元で映画を撮るために始めたこの仕事でしたが、色々と遠回りをしてしまい、だいぶ時間がかかってしまいました。その間、幾度となく心が折れかけましたが、地元の皆さんや、キャスト、スタッフ、また仕事では直接関わっていない友人たちの力を大いにお借りして、なんとか大望を実現することができました。
この映画は、スキャンダルで仕事を失った「女優・梨枝」が、テレビ局の「AD・咲」とともに、地元で復帰仕事のドキュメンタリー撮影に挑みながら、人生のリスタートを切るという内容です。
コロナ禍を経て、不要不急という言葉が定着しました。エンターテインメントの世界は、それこそ、不要不急の代名詞のように扱われてきました。結局は、たかがエンターテインメント。無くてもいいものかもしれません。しかし、それでもエンターテインメントの可能性を信じ、この仕事に「命」をかけている人間たちがいます。
この映画を通して、そのことを少しでも多くの人に知って頂ければ嬉しいですし、リスタートを切ろうとする人の背中を押す一助になれたら本望です。
また、本作は、エンターテインメント制作の裏側を通して「人生のリスタート」を描きつつ、同時に、誰しもが抱える「仕事と家族、どちらが大事なのか?」という普遍的な命題もテーマにしています。
「どこかの誰かの物語」ではなく、「いつかの自分の物語」として、様々な境遇の人々に楽しんで頂けるものを作ったつもりです。
是非とも、一度劇場に足を運んで頂けますと幸いです。
有働佳史監督